マインドマップが読めなくなるタイミングは、だいたい決まっています。トピックが100を超えたあたり、階層が4段を超えたとき、あるいは昨日足したブランチを探してスクロールし始めたときです。よくある対処は、ズームアウトして文字が小さくなりすぎるか、デザインを変えて何も変わらないか、のどちらかです。
効く対処は構造の見直しで、5つあります。折りたたむ、分割する、階層を組み直す、レイアウトを変える、削除する。この順番で試してください。後ろへ行くほど手間がかかるからです。
まず、どの問題なのかを見極める
遠目には同じに見える失敗が、実は3種類あります。
幅が広すぎる。 1つの親に子が15個ぶら下がっている状態です。目がグループ分けできず、構造を見る代わりにリストを読むことになります。いちばん多く、いちばん直しやすいパターンです。
深すぎる。 5〜6段の階層です。深いマップはフォルダのツリーのように読めます。ルートへ戻る道筋が見えなくなり、葉が中心から遠すぎて文脈が失われます。
絡まりすぎる。 幅も深さも妥当なのに、ブランチ同士が参照し合い、線が交差している状態です。これはマップが自分の階層構造と衝突しているのであって、別の問題です。詳しくは マインドマップとコンセプトマップの違い を参照してください。
直す前に診断します。幅が広いだけのマップを分割すると、中間の階層を1つ足せば済んだ構造を捨てることになります。
対処1:すべて折りたたみ、1つのブランチだけ開く
何かを組み替える前に、マップ全体を第1階層まで折りたたみます。
2つのことが起こります。第1階層が正しいかどうかが急に見えてきます。たいていは正しくありません。第1階層のブランチは、なんとなく増えていくものだからです。そして作業のリズムができます。ブランチを1つ開き、その中で作業し、また閉じる。この進め方なら、全体表示では役に立たない規模のマップでも読みやすさを保てます。
ツールにオートフォーカスがあれば、同じことをクリック少なめでできます。1つのブランチだけを表示し、残りを薄くしてくれます。
コストはゼロで、表示面の問題はこれだけで解決します。以下のどれよりも先に試してください。
対処2:項目を減らすのではなく、階層を1つ足す
幅の広すぎるブランチを見ると、子を消したくなります。ですが、たいていは正しいのはグループ用の階層を挿入することです。
「ローンチ」の下にタスクが15個並んでいたら読めません。同じ15個を「前」「当日」「後」の下に分ければ、5個ずつ3グループです。5という数は、目が一度に把握できます。何も削っていません。幅を深さに変えただけです。
グループの見つけ方は、子を読んで、繰り返し出てくる言葉や、それらが答えている問いを探すことです。1分考えてもグループ分けが浮かばなければ、そのブランチは本当にフラットなリストです。15項目のフラットなリストに必要なのは、放射状マップではなく、リスト表示か表です。
目安の数字: 1ノードあたり子は3〜7個、深さは4段まで。法則ではありませんが、この両方を同時に破ったマップは必ず読みにくくなります。
対処3:階層を1つ減らす
2の逆で、誰もやらないことです。中間のトピックごとに自問してください。このノードは何かを語っているか、それともただの入れ物か。
「その他」「雑多」「全般」「メモ」「いろいろ」といったトピックは意味のない入れ物で、どれも読み手と中身の間に階層を1つ増やします。ノードを削除して子を繰り上げれば、マップは手間なしで1段浅くなります。
子がちょうど1つだけのノードも同じです。それは階層ではなく、名前の付け替えです。
対処4:内容に合わせてレイアウトを変える
レイアウトは飾りではありません。データの形についての主張であり、主張が間違っていると、悪くないマップまで読めなくなります。
- 放射状 — バランスのよい探索向き。ブランチの大きさがほぼ同じ場合に使います。1つが他の10倍あると大きく破綻します。
- 水平(右展開のツリー) — 深くて文字の多いツリー向き。アウトラインや長いラベルでは最良の初期設定で、横向きに読む必要がありません。
- 上から下の組織図 — ラベルが短い本物の階層向き。横幅をすぐに使い果たします。
- タイムライン — 順序のあるものすべて。ブランチが段階なら、ラベルで順序を説明する必要がなくなります。
- マトリクスまたはリスト — フラットで繰り返しの多い内容向き。ツリー構造のないデータにツリーを描くのはやめましょう。
放射状レイアウトで1つのブランチが他を圧倒しているなら、それはレイアウトが正直に教えてくれています。水平に切り替えるか、そのブランチを独立したマップに昇格させてください。
描き直さずに切り替えられる8種類のレイアウト、ブランチを1つずつ読むための折りたたみとオートフォーカス、ブランチが親より大きくなったときに1つのキャンバスで複数のマップを並べて表示する機能。
できること対処5:マップを分割する
1つのブランチが、収まっているマップと同じ大きさになったら、そのブランチは独立したマップになりたがっています。親トピックを新しい中心にします。
次のどれかに当てはまったら分割します。
- 1つのブランチにトピックの約3分の1以上が集まっている。
- そのブランチに固有の読者がいる。残りを必要とせずに開く人がいる。
- ブランチのライフサイクルが違う。マップの残りは完成していて、その部分だけがまだ動いている。
元のマップには親トピックをスタブとして残し、戻る道筋を確保します。1つのキャンバスに複数のマップを並べられるツールなら、思ったより手軽にできます。全体像を見失わずに分割できるからです。
対処6:正直に削除する
最後の対処は誰もやりたがらないものです。中には、残す価値のないものがあります。
テストは2つ。このトピックを、今日もう一度書きますか。 そして その下で、3か月間に何か変わりましたか。 両方に落ちるブランチはアーカイブ行きです。マップではアーカイブせず、エクスポートします。マップをエクスポートし、ファイルをどこかに置いて、ブランチを削除します。マップは作業用の文書で、記録はエクスポートです。
再発を防ぐ
次の3つの習慣で、同じことの繰り返しを防げます。
- マップの役割を中心に書く。 トピックではなく、役割です。役割に合わないものは入れません。3か月後ではなく、書き込む時点で判断できます。
- セッションの終わりごとに刈り込む。 何が推測だったか、まだ覚えているうちに。
- 2つ目のマップは早めに作る。 すべて1つのマップに入れようとする癖が、誰も開かないマップを生みます。リンクでつないだ2つのマップのほうが、2倍の大きさの1つのマップよりほぼ確実に使いやすくなります。